千千尋神隠全台詞集

2021-09-25 13:16:52 字數 20619 閱讀 6231

父千尋。千尋、もうすぐだよ。

母 やっぱり田舎ねー。買い物は隣町に行

父住んで都

ほら、あれが小學校だよ。千尋、新しい學校だよ。

母結構きれいな學校じゃない。

「しぶしぶ起千尋。」

千尋前の方がいいもん。

花母 あなた、ずーっと握水切りすれば大丈夫よ。

千尋初めてもらった花束が、お別れの花束なんて悲しい…

母 あら。この前のお誕生日にバラの花

千尋一本ね、一本じゃ花束って言えないわ。

母 カードが落ちたわ。

窓開今日は忙しいんだから。

タイトル

父 あれ?道を間違

母父 ん?

母 あの隅の青い家でしょ?

父 あれだ。一本下の道を來行母迷父

千尋 あのうちみたいの何?

母石のほこら。神様のおうちよ

父 おとうさん、大丈夫?

父 まかせとけ、この車は四駆だぞ!

千尋 うぁっ―

母千尋、座ってなさい。 千尋母

父行き止まりだ!

母 なあに?この建物。

父門みたいだね。

母千尋?…もぅ。

父何だ、モルタル制か。結構新しい建物だよ。

千尋 …風を吸込んでる…

母 なぁに?

父 ちょっと行抜けられるんだ。

千尋 ここいやだ。戻ろうおとうさん!

父 なーんだ。恐がりだな千尋

母引越來ちゃうわよ。

父平気だよ、カギは渡してあるし、全部

母千尋 いやだ、わたし行かないよ!

戻父 おいで、平気だよ。

千尋 わたし行かない!

うぅ…あぁっ!

母千尋は車の中で待ってなさい。

千尋まってぇーっ!

父足下気をつけな。

母千尋歩きにくいわ。

千尋 ここどこ?

母 あっ。ほら聞こえる。

千尋 …電車の音!

母案外駅が近

父千尋 こんなとこに家がある…

父 やっぱり間違殘骸だよ、これ。

90年頃計畫潰一つだよ、きっと。

千尋帰ろうよぅ!

ねぇーーーっ!

千尋 おかあさん、あの建物うなってるよ。

母風鳴りでしょ。気持ちいいとこねー、車の中のサンドイッチ持ってくれば良かった。

父川を作

ん?なんか匂わない?

母 え?

父 ほら、うまそうな匂いがする。

母父案外

母千尋千尋 まーってー!

父母 あきれた。これ全部食べ物屋よ。

千尋誰もいないねー。

父 ん?あそこだ!

おーい、おーい。

こっちこっち。 母父

母千尋父 すいませーん!

母來たらお金払

父母 これなんていう鳥千尋

千尋 いらない!ねぇ帰ろ、お店の人に怒られるよ。

父大丈夫、お父財布も持ってるし。

母千尋も食べな。骨まで柔らかいよ。

父辛子。

母 ありがと。

千尋「諦めて歩き出す千尋。油屋の建物を見つける。」

千尋 へんなの。

千尋電車だ!…?

ハク様 …!

ここへ來戻れ!

千尋 えっ?

ハク様 じきに夜になる!その前に早く戻れ!

…もう明かりが入った、急いで!私が時間を稼ぐ、川の向こうへ走れ!

千尋 なによあいつ…

「明かりが入ると同時に、たくさんの影が動き出す。」

千尋おとうさん帰ろ、帰

「座っていた豚が振り向く。」

千尋 ひぃぃ…っ

「豚がたたかれて倒れる。」

豚 ブギィィィ!

千尋 ぅわぁあーっ!

ぎゃああーーっ!

千尋 ひゃっ!…水だ!

うそ…夢だ、夢

さめてぇ…っ…

消えろ、消えろ。きえろ。

あっ…ぁあっ、透けてる!ぁ…夢だ、絕対夢だ!

「船が接岸し、春日さまが出てくる。」

千尋「千尋を捜すハク。暗暗にいる千尋を見つけて肩を抱く。」

千尋 っっっ!

ハク様怖がるな。私はそなたの味方だ。

千尋ハク様口を開けて、これを早く。この世界のものを食べないとそなたは消えてしまう。

千尋ハク様大丈夫、食べても豚にはならない。噛んで飲みなさい。

千尋ハク様 もう大丈夫。觸ってごらん。

千尋 さわれる…

ハク様千尋豚

ハク様今は無理だけど必ず會えるよ。…!

靜かに!

「ハクが千尋を壁に押しつけると、上空を湯バードが飛んでいく。」

ハク様 そなたを捜しているのだ。時間がない、走ろう!

千尋 ぁっ…立力が入んない…

ハク様落ち著いて、深く息を吸內なる風と水の名において…解き放て…

立って!

千尋 あっ、うわっ!

「走り出す二人。」

ハク様 …橋を渡る間、息

ちょっとでも吸ったり吐いたりすると、術が解けて店の者に気づかれてしまう。

千尋 こわい…

ハク様心を鎮めて。

従業員早いお著

ハク様所用からの戻りだ。

従業員 へい、お戻りくださいませ。

ハク様深く吸って…止めて。

「カオナシが千尋を見送る。」

湯女 いらっしゃい、お待ちしてましたよ。

ハク様 しっかり、もう少し。

青蛙 ハク様ぁー。何処へ行っておったー?

千尋 …!ぶはぁっ

青蛙 ひっ、人か?

ハク様 …!走れ!

青蛙 …ん?え、え?

「青蛙に術をかけて逃げるハク。」

従業員 ハク様、ハク様!ええい匂わぬか、人が入り込んだぞ!臭いぞ、臭いぞ!

ハク様勘づかれたな…

千尋 ごめん、私息しちゃった…

ハク様 いや、千尋はよく頑張離すからよくお聞き。ここにいては必ず見つかる。

私が行って誤魔化すから、そのすきに千尋はここを抜け出して…

千尋 いや!行願い!

ハク様 この世界で生き延両親を助けるためにも。

千尋 やっぱり豚になったの夢じゃないんだ…

ハク様 じっとして…

騒ぎが収まったら、裡のくぐり戸から出られる。外の階段を一番下まで下室の入口がある。火を焚くところだ。

中に釜爺という人がいるから、釜爺に會うんだ。

千尋釜爺?

ハク様 その人にここで働きたいと頼むんだ。斷られても、粘るんだよ。

ここでは仕事を持たない者は、湯婆婆に動物にされてしまう。

千尋湯婆婆…って?

ハク様會えばすぐに分かる。ここを支配している魔女だ。嫌だとか、帰りたいとか言わせるように仕向けてくるけど、働きたいとだけ言うんだ。

辛くても、耐えて機會を待湯婆婆には手は出せない。

千尋 うん…

従業員 ハク様ぁー、ハク様

ハク様 いかなきゃ。忘れないで、私は千尋の味方だからね。

千尋 どうして私の名を知ってるの?

ハク様 そなたの小さいときから知っている。私の名は――ハクだ。

ハク様従業員 ハク様、湯婆婆さまが…

ハク様分外へ出ていた。

「階段へ向う千尋。恐る恐る踏み出し、一段滑り落ちる。」

千尋 ぃやっ!

はっ、はぁっ…

「もう一段踏み出すと階段が壊れ、はずみで走り出す。」

千尋「なんとか下まで降室へむかう。」

「ボイラー室で釜爺をみて後ずさりし、熱い釜に觸ってしまう。」

千尋 あつっ…!

音)」千尋あ、あのー…あの、釜爺さんですか?

釜爺千尋人に言働かせてください!

「リンリン(呼び鈴の音)」

釜爺 ええい、こんなに一度に…

チビども、仕事だー!

釜爺 わしゃあ、釜爺だ。風呂釜にこき使

千尋 あの、ここで働かせてください!

釜爺 ええい、手は足りとる。そこら中代わりはおるわい。

千尋あっ、ちょっと待って。

釜爺 じゃまじゃま!

千尋 …あっ。

「重さで潰れたススワタリの石炭を持ち上げる千尋。ススワタリは逃げ帰ってゆく。」

千尋釜爺手ぇ出

千尋 えっ?…

「石炭を釜に運潰れた真似をしだす。」

釜爺あんたも気まぐれに手ぇ出して、人の仕事を取っちゃならね。働魔法は消えちまうんだ。

ここにあんたの仕事はねぇ、他を當たってくれ。

文句があるのか?仕事しろ仕事!

出しといてって言ってるのに。

釜爺 おお…メシだー、休憩ー!

リン うわ!?

人間上で大騒

釜爺 わしの…孫だ。

リン まごォ?!

釜爺働きたいと言うんだが、ここは手が足りとる。おめぇ、湯婆婆ンとこへ連後は自分でやるだろ。

殺されちまうよ!

釜爺黒焼き。上物だぞ。

どのみち働くには湯婆婆と契約せにゃならん。自分で行って、運を試しな。

子、ついて來な!

千尋 あっ。

世話になりますとか言えないの!?

千尋 あっ、はいっ。

靴なんか持ってどうすんのさ、靴下も!

千尋 はいっ。

リン あんた。釜爺にお禮言ったの?世話になったんだろ?

千尋釜爺 グッドラック!

リン 湯婆婆は建物のてっぺんのその奧にいるんだ。

早くしろよォ。

千尋 あっ。

リン 鼻がなくなるよ。

千尋 っ…

リン もう一回乗り継ぐからね。

千尋 はい。

リン いくよ。

お客上へは參りません。他をお探し下さい。

千尋 ついてくるよ。

蛙男到著でございます。

右手のお座敷でございます。

?…リン。

千尋 ぅわっ!

蛙男 なんか匂わぬか?人間だ、おまえ人間くさいぞ。

蛙男匂う匂う、うまそうな匂いだ。おまえなんか隠しておるな?正直に申せ!

リン この匂いでしょ。

蛙男黒焼

姉さま方に頼まれてんだよ。

蛙男頼足一本!

リン 上へ行くお客さまー。レバーをお引き下さーい。

「『二天』につくが、『天』まで千尋を連れて行くおしらさま。」

「奧のドアを開けようとする千尋。」

湯婆婆千尋 やっ!?

湯婆婆 ま、みっともない娘が來たもんだね。

千尋 わっ!わ…っ!

いったぁ~…

「頭が寄ってくる。」

千尋湯婆婆 うるさいね、靜かにしておくれ。

千尋 あのー…ここで働かせてください!

「魔法で口チャックされる千尋。」

湯婆婆馬鹿何が出來るのさ。

ここはね、人間の來八百萬の神様達が疲れをいやしに來るお湯屋なんだよ。

それなのにおまえの親はなんだい?お客さまの食べ物を豚のように食い散らして。當然の報いさ。

おまえも元の世界には戻れないよ。

…子豚石炭、という手もあるね。

へへへへへっ、震良誰かが親切に世話を焼いたんだね。

譽めてやらなきゃ。誰だい、それは?教えておくれな…

千尋 …あっ。ここで働かせてください!

湯婆婆 まァだそれを言うのかい!

千尋 ここで働きたいんです!

湯婆婆湯婆婆僱見るからにグズで!甘ったれで!泣き蟲で!頭の悪い小娘に、仕事

お斷りだね。これ以上谷潰しを増

それとも…一番仕事を死

湯婆婆 …ハッ!?

坊湯婆婆坊や、今すぐ行くからいい子出て行きな!

千尋 ここで働きたいんです!

湯婆婆大きな聲を出待子

千尋働かせてください!

湯婆婆 わかったから靜かにしておくれ!

「紙とペンが千尋の方へ飛んでくる。」

湯婆婆契約書だよ。そこに名前を書きな。働かせてやる。その代わり嫌だとか、帰りたいとか言ったらすぐ子豚

千尋 あの、名前ってここですか?

湯婆婆書きな!

誓働きたい者には仕事をやるだなんて…

書いたかい?

千尋 はい…あっ。

湯婆婆 フン。千尋というのかい?

千尋 はい。

湯婆婆贅沢な名だねぇ。

今からおまえの名前は千だ。いいかい、千だよ。分かったら返事をするんだ、千!

千 は、はいっ!

ハク様 お呼びですか。

湯婆婆今日からその子が働くよ。世話をしな。

ハク様 はい。…名はなんという?

千 え?ち、…ぁ、千です。

ハク様 では千、來なさい。

千 ハク。あの…

ハク様無駄口をきくな。私のことは、ハク様と呼べ。

千 …っ

父役 いくら湯婆婆

兄役人間は困ります。

ハク様既に契約されたのだ。

父役 なんと…

千 よろしくお願いします。

湯女寄こさないどくれ。

湯女人臭

ハク様 ここの物を三日も食べれば匂いは消えよう。それで使い物にならなければ、焼こうが煮ようが好きにするがいい。

仕事に戻れ!リンは何処だ。

押ハク様手下

父役 そうそう、リンが適役だぞ。

リン えーっ。

ハク様千、行け。

千 はいっ。

埋め合兄役 はよいけ。

リン フン!…來いよ。

千 えっ?

心配してたんだ。油断聞け。な?

千 うん。

千足部屋だよ。食って寢りゃ元気になるさ。

前掛け。自分で洗うんだよ。…袴

千リン なに?

千二人いるの?

リン 二人ぃ?あんなの二人

あいつは湯婆婆の手先だから気をつけな。

千 …んっ…ん…

女リン 気持ち悪いんだって。新入りだよ。

「湯婆婆が鳥になって飛んでいく。見送るハク。」

「寢ている千のもとへ、ハクが忍んでくる。」

ハク様橋の所へおいで。お父さんとお母さんに會わせてあげる。

「部屋を抜け出す千。」

千靴がない。

「ススワタリに手を振る千。」

「橋の上でカオナシに會う。」

ハク様 おいで。

「花の間を通り畜舎へ。」

千私よ!…せ、千

病気ハク様 いや。おなかが一杯で寢ているんだよ。人間だったことは今は忘れている。

千助太っちゃだめだよ、食

「垣根の下でうずくまる千。ハクが服を渡す。」

ハク様 これは隠しておきな。

千 あっ!…舍てられたかと思ってた。

ハク様帰

千 これ、お別千尋って…私の名だわ!

ハク様湯婆婆は相手の名を奪って支配するんだ。いつもは千でいて、本當の名前はしっかり隠しておくんだよ。

千私、もう取られかけてた。千

ハク様名を奪われると、帰り道が分私はどうしても思い出せないんだ。

千 ハクの本當の名前?

ハク様 でも不思議だね。千尋のことは覚えていた。

お食べ、ご飯を食べてなかったろ?

千食べたくない…

ハク様千尋の元気が出るように呪作ったんだ。お食べ。

千ハク様食べ。

千ハク様一人で戻れるね?

千私がんばるね。

ハク様 うん。

「帰り際、空に公升る白い竜を見つける。」

千 わぁっ。

「釜爺が水を飲みに起き、寢ている千を見つける。座布団を掛けてやる。」

「湯婆婆が戻ってくる。」

リン どこ行ってたんだよ。心配してたんだぞ。

千 ごめんなさい。

「名札を掛けるのに手間取る千。」

湯女 じゃまだねぇ。

リン 千、もっと力はいんないの?

兄役 リンと千、今日から大湯番だ。

蛙の仕事だろ!

兄役上役の命令だ。骨身を惜しむなよ。

「水を舍てに來る千。外に立っているカオナシを見つける。」

千 あの、そこ濡れませんか?

リン 千、早くしろよ!

千開けときますね。

湯女 リン、大湯だって?

リン ほっとけ!

洗ってないぞ。

「転ぶ千。」

千リン ここの風呂はさ、汚しのお客専門取れやしねえ。

兄役 リン、千。一番客が來ちまうぞ。

リン はーーい今すぐ!チッ、下

一回薬湯入れなきゃダメだ。千、番台行って札もらってきな。

千札?…うわっ!

リン 薬湯の札だよ!

千番臺ってなに?

湯婆婆來たね。

雨に紛紛れ込んだかな?

「街を進

番臺蛙出來良くお休

湯女春日様。

番臺蛙 はい、硫黃の上同じだ、戻れ戻れ!手

手を使え手を!

千 でも、あの、薬湯

番臺蛙湯

千 あっ…

「背後にカオナシを見つけて會釈する千。」

番臺蛙 んん?

「リリリリリ」

番臺蛙 はい番臺

千番台蛙 あー、違う!こら待て、おい!

湯婆婆番臺蛙

湯婆婆 なにか入り込んでるよ。

番臺蛙人間ですか。

湯婆婆 それを調べるんだ。今日

これがさ、釜爺のとこへ行くんだ。混んでないからすぐ來るよきっと。

これを引けばお湯が出る。やってみな。

千 うわっ!…

リン 千

千 うわ、すごい色…

乾物が入ってんだ。こんだけ濁同じだな。

一回引きな、止まるから。もう放して大丈夫だよ。おれ朝飯取ってくんな!

千「カオナシを見つける。風呂の縁から落ちる千。」

千あの、お風呂まだなんです。

えっ、私にくれるの?

千カオナシ あ、…

千カオナシ あ…

千 え…あっ!

「釜から水があふれる。」

千 うわぁっ!

父役奧様!

湯婆婆 クサレ神だって!?

父役 それも特大

従業員 まっすぐ橋へ向かってきます!

従業員達 お帰り下さい、お帰り下さい!

青蛙 お帰り下さい、お引き取り下さい、お帰り下さい!

湯婆婆神なんかの気配

來ちまったものは仕方がない。お迎えしな!

こうなったら出來るだけはやく引き取

兄役 リンと千、湯婆婆様がお呼びだ。

千 あ、はいっ!

湯婆婆初仕事だ。これから來るお客を大湯で世話するんだよ。

千 …あの~…

湯婆婆四の五の言うと、石炭

父役 み、見えました…ウッ…

湯婆婆?千 ウゥッ…!

湯婆婆 …おやめ!お客さんに失禮だよ!

え?あ オカネ…千!千!早くお受け取りな!

千 は、はいっ!

(ベチャッ)

千 うゥ…!

湯婆婆案內しな!

千 ど どうぞ …

湯婆婆窓をお開け!全部だよ!

「大湯に飛び込み、千に何かを促

千待って!

「上から見ている湯婆婆と父役。」

湯婆婆 フフフフ、汚いね。

父役笑い事ではありません。

湯婆婆 あの子どうするかね。

…ほぉ、足し湯をする気だよ。

父役 あぁああ、汚い手で壁に觸りおって!

千 あっ…あっ!

「札を下げようとして落とす千。他の札を取って釜爺に送る。」

湯婆婆 んん?千に新しい札あげたのかい?

父役千 わっ!

「湯の紐を引きながら落ちる千

父役高価な薬湯を!

「オクサレさまに引っ張り出される千。何かに手を觸れる。」

千 …?あっ?

リン セーーーン!千どこだ!

千 リンさん!

釜爺にありったけのお湯出すように頼んできた!最高の薬湯

千刺さってるの!

リン トゲーー?

千深くて取れないの!

湯婆婆下に人數を集めな!

父役 えぇっ?

湯婆婆急ぎな!

千とリン、そのお方はオクサレ神ではないぞ!

このロープをお使い!

千 はいっ!

リン しっかり持ってな!

千 はいっ!

湯婆婆女も力を合わせるんだ!

千結びました!

湯婆婆 んーーー湯屋一同、心

一同千自転車?

湯婆婆出てくる。」

河の主 はァーーー…

千「水の流れに包まれる千。」

河の主 …佳き哉…

千 あっ…

「千の手に殘る団子。」

湯婆婆 んん…?

従業員砂金だ!

砂金だ!わあーっ!

湯婆婆靜かにおし!お客

千!お客さまの邪魔だ、そこを下りな!

大戸を開けな!お帰りだ!

河の主神様達

湯婆婆大もうけだよ!

ありゃあ名のある河の主だよ~。みんなも千を見習いな!今日は一本付けるからね。

湯婆婆 さ、とった砂金を全部だしな!

「仕事が終わって、部屋の前でくつろぐ千。」

リン 食

千 ありがとう。

千時噂じゃさぁ、湯婆婆

千 そう…

女 リン、消すよー。

リン あぁ。

千街がある…海みたい。

雨が降りゃ海くらいできるよ。

おれいつかあの街に行くんだ。こんなとこ絕対にやめてやる。

「ふと、団子をかじってみる千。」

千 ヴッ…うぅっ…

「人気のない大湯に忍び込む青蛙。」

青蛙…砂金だ!…あ。おぬし!何者だ。客人ではないな。そこに入

…おっ!おっ、金だ金

青蛙 き、金を出せるのか?

青蛙 くれ~っ!

青蛙 わあっ!

青蛙。」

兄役誰ぞそこにおるのか?消燈時間はとうに過ぎたぞ。

うっ…?

カオナシ 兄役どの、おれは腹が減った。腹ぺこだ!

兄役 そ、その聲は…

カオナシ 前金だ、受け取れ。わしは客だぞ、風呂にも入るぞ。みんなを起こせぇっ!

千 お父さんお母さん、河の神様からもらったお団子だよ。これを食べれば人間に戻れるよ、きっと!

「たくさんの豚が一斉にこっちを見る。」

千 お父さんお母

千 ハッ!…やな夢。

…リン?…誰もいない…

千 わぁっ、本當に海になってる!

ここからお父さんたちのとこ見えるんだ。

釜爺がもう火を焚いてる。そんなに寢ちゃったのかな…

兄役 お客さまがお待ちだ、もっと早くできんのか!?

父役生煮持ちしろ!

リン セーン!

千 リンさん。

リン 今起こしに行こうと思ったんだ。見な!

本物の金気前のいい客が來たんだ。

「大湯に浸かってごちそうを食

カオナシ おれは腹ぺこだ。ぜーーんぶ持ってこい!

千 そのお客さんって…

リン 千も來い。湯婆婆まだ寢

千 あたし釜爺のとこ行かなきゃ。

リン 今釜爺のとこ行かない方がいいぞ、たたき起こされてものすごい不機嫌だから!

女行こ!

リン ああ!

「部屋に戻る千。」

千分太はあ…

「海の中を白い竜が式神に追

千 ん?…あぁっ!

橋のとこで見た竜だ!こっちに來る!

なんだろう、鳥

ハクーっ!

「部屋に竜が飛び込む。窓を閉めようとする千に、式神が飛びかかる。」

千…ただの紙だ…

千ケガしてるの?あの紙の鳥は行大丈夫だよ。…わっ!

湯婆婆のとこへ行死んじゃう!

「竜を追って走り出す千の肩に式神が張り付く。」

兄役世に極まれる?お大盡

兄役「騒ぎの中をエレベータへ駆けていく千。」

蛙男 おっ…と。こら、何をする。

千上へ行くんです。

蛙男駄目だ駄目だ。…ん?あっ!血だ!

千 あっ…

兄役 どけどけ!お客さまのお通りだ!

千兄役何をしてる、早ぅど…うっ!?

「千に両手いっぱいの金を差し出す。」

千 …欲

千私忙しいので、失禮します!

「こぼした金に群がる群眾をすり抜けて千が出ていく。」

兄役 ええい、靜まれ!靜まらんか!下がれ下がれ!

これは、とんだご無禮を致しました。なにぶん新公尺の人間の小娘でございまして…

何故笑う。笑ったな。

兄役兄役?湯女

「丸呑みにされる兄役と湯女。皆がパニックで散っていく。」「窓行こうとする千。走り出すと、パイプが外れて崩れていく。」

千飛びつく千。はしごを登り出す。」

千湯婆婆!

「窓を押し開けようとする千。式神がカギを外して中に落ちる。坊の部屋へ。」

湯婆婆全

千 !湯婆婆 そいつの正體

欲客を引き入行

…あぁあ~、敷物を汚片づけな!

千 はっ!

湯婆婆 もうその子は使

千「クッションの中に隠れる千。湯婆婆が來てクッションを探る。」

湯婆婆 ばぁ~。

坊湯婆婆 もぅ坊はまたベッドで寢ないで~。

坊湯婆婆子仕事があるの。

(ブチュ)

千 …あっ!…ぅう痛い離してっ!あっ、助私急いで行離してくれる?

坊 おまえ病気

千 えっ?

坊千私、人間よ。この世界じゃちょっと珍

坊 おんもは體坊とおあそびしろ。

千 あなた病気なの?

坊 おんもにいくと病気

千 こんなとこにいた方が病気私のとても大切な人が大願い、手を離して!

坊坊手千 うぅ痛い痛い!…ね、あとで戻ってきて遊んであげるから。

坊 ダメ今あそぶの!

千 うぅっ……

坊 …あ?

千血!わかる?!血! 坊千

何すんの、あっち行

靜「湯バードにたかられる千。その隙に頭たちがハクを落とそうとする。」

千行って!

あっ!だめっ!

「部屋から坊が出てくる。」 坊血

千待って、ね、いい子だから!

坊坊千 お願い、待って!

式神 …うるさいねぇ。靜かにしておくれ。

坊 ぇえ…?

式神 あんたはちょっと太り過ぎね。

「床から銭婆が現われる。」

銭婆 やっぱりちょっと透けるわねえ。

坊 ばぁば…?

銭婆 やれやれ。お母さんとあたしの區別

「魔法でねずみにされる坊。」

銭婆 その方が少しは動きやすいだろ?

何がいいかな?

「湯頭は坊にされる。」

千 あっ…

銭婆誰かに喋るとおまえの口が裂けるからね。

千 あなたは誰?

銭婆湯婆婆の雙子の姉見物できて面白かったよ。さぁその竜を渡しな。

千銭婆 そいつは妹の手先のどろぼう竜だよ。私の所から大事なハンコを盜みだした。

千優しい人だもん!

銭婆竜はみんな優しいよ…優しくて愚かだ。魔法の力を手に入れようとして妹の**になるなんてね。

この若者は欲深な妹竜はもう助守りの呪い(まじない)が掛けてあるからね、盜んだものは死ぬようにと…

千 …いや!だめ!

「坊になった頭が坊ネズミとハエドリを虐めている。」

銭婆 なんだろね、この連中は。これおやめ、部屋にお戻りな。

白竜 グゥ…!

「隙をついて竜の尾が式神を引き裂く。」

銭婆 !…あぁら油断したねぇ~…

「反動で落ちる竜と千、坊

千ハクーーーっ!

「落ちていく中で水の幻影が浮かぶ。」

「力を振り絞って橫穴に入る竜。換気扇を破ってボイラー室に出る。」

釜爺 なっ…わあっ!

千 ハク!

釜爺待ちなさい!

千 ハクっ!苦しいの!?

釜爺千死んじゃう!

釜爺體の中で何かが命を食い荒らしとる。

千體の中?!

釜爺強い魔法

千 ハク、これ河の神様がくれたお団子。効くかもしれない、食べて!

ハク、口を開けて!ハクお願い、食べて!…ほら、平気だよ。

釜爺 そりゃあ、苦団子か?

千 あけてぇっ…いい子だから…大丈夫。飲み込んで!

白竜釜爺出たっ、コイツだ!

千 あっ!

ハンコ!

釜爺逃千

(ベチャッ!)

釜爺切った!

千 おじさんこれ、湯婆婆

釜爺銭婆の?…魔女の契約印

千釜爺 おお…お…

千おじさん、ハク息してない!

釜爺魔法の傷は油断できんが。

釜爺 …これで少しは落ち著

ハクはな、千と同じように突然魔法使いになりたいと言いおった。

ワシは反対したんだ、魔女の**なんぞろくな事がないってな。聞かないんだよ。もう帰湯婆婆の**になっちまった。

そのうちどんどん顏色が悪くなるし、目

千釜爺さん、私これ、湯婆婆のおねえさんに返してくる。

返して、謝って、ハクを助けてくれるよう頼んでみる。お姉さんのいるところを教えて。

釜爺銭婆の所へか?あの魔女は怖えーぞ。

千 お願い。ハクは私を助けてくれたの。

わたし、ハクを助けたい。

釜爺 うーん…行くにはなぁ、行けるだろうが、帰りがなぁ…。待ちなさい。

たしか…どこに入れたか…

千 みんな、私の靴と服、お願いね。

リン 千

千 リンさん。

千新しい友達なの。ねっ。

リン 湯婆婆探してるぞ。

千 えっ?

リン 気前がいいと思ってた客がカオナシって化湯婆婆は千が引き入れたって言うんだ。

千千 だって、お客さんだと思ったから。

三人も呑

釜爺 あったこれだ!千あったぞ!

リン じいさん今忙しいんだよ。

釜爺 これが使える。

リン 電車の切符じゃん、どこで手に入

釜爺四十年前の使い殘りじゃ。いいか、電車で六つ目の沼の底という駅だ。

千沼の底?

釜爺 とにかく六つ目だ。

千六つ目ね。

釜爺間違えるなよ。昔は戻りの電車があったんだが、近頃は行きっぱなしだ。

それでも行くか千?

千 うん、帰りは線路を歩

リン 湯婆婆はどうすんだよ?

千 これから行く。

ハク、きっと戻ってくるから、死んじゃだめだよ。

リン …何がどうしたの?

釜爺 わからんか。愛だ、愛。

湯女大きくなってるよ!

湯女 いやだ、あたい食われたくない!

湯女來たよ!

父役千か、よかった、湯婆婆様ではもう抑えられんのだ。

湯婆婆 なにもそんなに暴れなくても、千は來ますよ。

カオナシ 千はどこだ。千を出せ!

父役 さ、急げ。

湯婆婆様、千です。

湯婆婆遅い!…お客さま、千が來待ち下さいね。

何大損絞れるだけ金を絞りだせ…ん?

坊ネズミ チュー。

湯婆婆 なんだいその汚いネズミは。

千 えっ、あのー、ご存じないんですか?

湯婆婆知る訳

父役千ひとりで大丈夫でしょうか。

湯婆婆 おまえが代わるかい?

父役 エっ?

湯婆婆 フン!

カオナシ これ、食

金を出そうか?千の他には出

こっちへおいで。千は何がほしいんだい?言ってごらん。

千 あなたはどこから來たの?私すぐ行

千 あなたは來たところへ帰った方がいいよ。私出せない。

カオナシ グゥ…

千父さんやお母

千カオナシ 千欲しい…千欲しい…

欲しがれ。

千私を食べる気?

カオナシ それ…取れ…

坊カオナシ ケッ…

千私を食べるなら、その前にこれを食べて。本當はお父さんとお母

セェン…小娘が、何を食わし…オグゥ…

「カオナシが吐きながら千を追いかける。」

湯婆婆 みんなお退き!お客さまとて許せぬ!

湯婆婆 あらっ!?

千「逃げ回る千を追いかけるカオナシ。湯女と兄役を吐き出す。」

許せん…

「外に出ると、リンが盥船を出して待っている。」

千リン 呼

千 あの人湯屋出た方がいいんだよ。

リン だってどこ連れてくんだよー!

千「青蛙を吐き出すカオナシ。」

青蛙 ん?

リン こっから歩け。

千 うん。

リン 駅は行けば分かるって。

千 ありがとう。

リン 必ず戻って來いよ!

千 うん!

言ったけど、取り消すぞーー!

カオナシ!千に何かしたら許さないからな!

千 あれだ!

電車が來た。くるよっ。

千 あの、沼の底までお願いします。

えっ?…あなたも乗りたいの?

千 あの、この人もお願いします。

千「ボイラー室で目覚めるハク。釜爺を揺り起こす。」

ハク様 おじいさん。

釜爺気が付いた。

ハク様 おじいさん、千はどこです。何教えてください。

釜爺 おまえ、なにも覚えてないのか?

ハク様 …切れ切れにしか思い出せません。暗の中で千尋が何度も私を呼びました、その聲を頼りにもがいて…気が付いたらここに寢ていました。

釜爺 そうか、千尋か。あの子は千尋愛の力だなあ…

「ガウン姿で暖爐の前に座る湯婆婆。」

湯婆婆 これっぱかしの金でどう埋め合わせするのさ。千

青蛙 で、でも、千のおかげでおれたち助かったんです。

湯婆婆 おだまり!みんな自分でまいた種勝手に逃げ出したんだよ。あの子は自分の親を見舍てたんだ!

親豚は食べ頃

ハク様 お待ち下さい。

青蛙 ハク様!

湯婆婆生きてたのかい。

ハク様 まだ分かりませんか?大切なものがすり替わったのに…

湯婆婆 ずいぶん生意気な口を利偉くなったんだい?

フン…「真っ先に金を確かめる湯婆婆を哀れげな瞳で見るハク。」

「ふと坊に目を向け術を解くと、頭たちが逃げていく。」

湯婆婆 な…あ…あ…

「金塊も土に代わる。」

湯婆婆坊ーーーー!

青蛙土くれだ!

湯婆婆坊坊ーーーー!

出てきておくれ、坊ーー!坊、坊!

あぁたしの坊

ハク様銭婆のところです。

湯婆婆銭婆…?…あぁ…

湯婆婆 なるほどね。性悪女め…それであたしに勝ったつもりかい。

ハク様坊を連れ戻してきます。その代わり、千と両親を人間の世界へ戻

湯婆婆後あたしに八つ裂

千 この駅でいいんだよね。…行こう。

「疲れて坊ネズミを持ち上坊ネズミが自分で歩き出す。」

千肩に乗っていいよ。

「坊ネズミは無視して歩き続ける。」

「一本足の電燈が跳んできて、家まで道案內をする。」

銭婆 おはいり。

千失禮します。

銭婆入るならさっさとお入り。

千 おいで。

銭婆 みんなよく來たね。

千銭婆 まあお座り。今お茶を入れるからね。

千銭婆さん、これ、ハクが盜んだものです。お返しに來ました。

銭婆知ってるかい?

千大事代わりに謝りに來

銭婆 …おまえ、これを持ってて何

千 えっ?

銭婆 あれ?守りの呪い(まじない)が消えてるね。

千付いてた変な蟲、あたしが踏

銭婆踏蟲はね、妹が**を操るために竜の腹に忍び込ませた蟲だよ。踏

さぁお座座りな。

千 あっ、あの…この人たちを元に戻

銭婆 おや?あんたたち魔法はとっくに切れてるだろ。戻りたかったら戻りな。

(ぷるぷる)

銭婆 あたしたち二人で一人前なのに気が合人

魔女の雙子なんてやっかいの元ね。

おまえを助出來ないよ。この世界の決まりだからね。

両親竜のことも、自分でやるしかない。

千私、ずっとまえに會

銭婆 じゃ話は早いよ。一度あったことは忘れないものさ…想い出せないだけで。

ま、今夜は遅手伝ってくれるかい?

銭婆助かるよ。魔法で作ったんじゃ何

二回続けるんだ。

千帰間にも、ハクが死父さんやお母さんが食

銭婆待髪留めにお使い。

千 わぁ…きれい。

銭婆 お守り。みんなで紡いだ糸を編み込んであるからね。

千 ありがとう。

銭婆 いい時に來たね。お客さんだよ、出ておくれ。

千 はい。

千ハク、會大丈夫

銭婆千生きてた!

銭婆白竜咎子をしっかり守るんだよ。

さぁ坊やたち、お帰りの時間だよ。また遊びにおいで。

坊ネズミ ちゅう。

銭婆手助けをしておくれ。

千私行くね。

銭婆遂げるよ。

千私の本當の名前は、千尋っていうんです。

銭婆 ちひろ。いい名だね。自分の名前を大事にね。

千 はい!

銭婆 さ、お行き。

千 うん!

「竜に乗って飛び立つ千。」

「記憶水に流れていく靴。水に落ちるだれか…。」

千 …ハク、聞いて。お母さんから聞いたんで自分では覚私、小さいとき川に落

その川埋

でも、今思い出したの。その川の名は…その川はね、琥珀川。あなたの本當の名は、琥珀川…

「瞬間、白竜から輝く鱗が剝がれ落ち、ハクの姿になっていく。」

千 ああっ!

ハク様千尋、ありがとう。私の本當の名

千 ニギハヤミ…?

ハク様千 すごい名前。神様みたい。

ハク様私も思いだした。千尋が私の中に落ちたときのこと。靴を拾

千 そう。琥珀が私を淺瀬に運んでくれたのね。嬉しい…

「朝。油屋の前で皆が待っている。」

リン 帰ってきたーー!

みんな おおっ…

湯婆婆坊は連れて戻

坊 ばぁば!

湯婆婆坊ーー!

目にあったねぇ!…坊!あなた一人で立

ハク様湯婆婆様、約束です!千尋と両親を人間の世界に戻してください!

湯婆婆 フン!そう簡単にはいかないよ、世の中には決

湯婆婆 うるさいよっ!

坊湯婆婆 へっ?

坊 とても面白かったよ、坊。

湯婆婆決呪いが解けないんだよ?

坊千を泣かしたらばぁば嫌

湯婆婆 そ、そんな…

千 おばあちゃん!

湯婆婆 おばあちゃん?

千今、そっちへ行きます。

千掟のことはハクから聞きました。

湯婆婆 フン、いい覚悟だ。これはおまえの契約書坊、すぐ終わるからねぇ。

千大丈夫よ。

湯婆婆 この中からおまえのお父さんとお母さんを見つけな。

チャンスは一回だ。ピタリと當自由だよ。

千父さんもお母

湯婆婆答えかい?

千 ……うん!

「ボン!と破れ消える契約書。」

湯婆婆 ヒッ!?

豚に化けた従業員たち おお當たりーー!

千尋湯婆婆行きな!おまえの勝ちだ!早くいっちまいな!

千尋 お世話になりました!

湯婆婆 フン!

千尋千尋 ハク!

ハク様行こう!

千尋 お父さんとお母さんは!?

ハク様先に行ってる!

千尋水がない…

ハク様私はこの先には行けない。千尋は元來た道決して振り向出るまではね。

千尋ハク様私は湯婆婆と話をつけて**をやめる。平気さ、ほんとの名を取り戻したから。

元の世界に私も戻るよ。

千尋 またどこかで會える?

ハク様 うん、きっと。

千尋 きっとよ。

ハク様 きっと。

さぁ行きな。振り向かないで。

「結んだ手が名殘惜しそうに離れる。」

「門の入り口で、父と母が待っている。」

母千尋來なさい!

千尋 ああっ…!

お母さん、お父さん!

母 だめじゃない、急

父行くよ。

千尋 お母さん、何ともないの?

母 ん?引越しのトラック、もう著

「振り向千尋。」

父千尋ー。早くおいでー。

足下気をつけな。

母千尋歩きにくいわ。

父出口だよ。…あれ?

母 なぁに?

父 すげー…あっ、中

母 いたずら?

父 かなあ?

母母平気よ。

父千尋、行くよー。

母千尋!早くしなさい!

「トンネルの向こうを見つめる目を、翻す千尋の髪にあのお守りが光っていた。」

おわり主題曲歌詞也一併放上~

『いつも何度でも』

呼んでいる 胸のどこか奧で

いつも心踴る 夢を見たい

かなしみは數えきれないけれど

その向會える

繰り返ただ青い空の 青さを知る

果てしなく 道は続いて見えるけれど

この両手は 光を抱ける

さよならのときの 靜かな胸

耳をすませる

生きている不思議死んでいく不思議

花も風も街も みんなおなじ

呼んでいる 胸のどこか奧で

いつも何度でも 夢を描こう

かなしみの數を 言い盡くすより

同閉じていく思い出

忘聞くこなごなに砕かれた 鏡の上にも

新しい景色が 映される

はじまりの朝の 靜かな窓

ゼロになるからだ 充たされてゆけ

海の彼方には もう探さない

輝わたしのなかに 見つけられたから